東京女子が屋久島に一人で行って感じたこと|怖さと、それでも惹かれてしまう理由

屋久島に向かう旅は、思っていたよりも静かに始まりました。

鹿児島の港に立つと、目の前には錦江湾が広がっていて、
その向こうに桜島が、当たり前のようにそこにある。

錦江湾の桜島

特別なことは何も起きていないのに、
なぜか少しだけ、日常が遠くなる気がしました。

やがてトッピーに乗り込む。

船が動き出すと、景色はゆっくりとほどけていきます。
大隅半島の山並みが流れ、
遠くに佐多岬らしき影が見え、


反対側には開聞岳が、海の上に浮かぶように姿を見せてきます。

ずっと見ていられるような景色だった。

運が良ければ、イルカが水面を割る。
トビウオが、風に乗ってすっと滑るように飛んでいきます。

そんな瞬間に出会えると、
ここまで来た時間も、すべて意味があったように思えてきます。

屋久島に着いて、まず感じたのは空気の重さでした。

湿り気を含んだ、少し濃い空気。
深く吸い込むと、体の奥までゆっくりと入ってくるような感覚があります。

屋久杉ランドに入ると、その感覚はさらに強くなりました。

苔むした森の中で、音はあまりしない。
自分の足音だけが、少し遅れて耳に届く。

こういう静けさは、
普段の生活ではあまり経験しないものかもしれない。

正直に言えば、少しだけ心細くなる瞬間もありました。

でもそれは、「怖い場所に来てしまった」というよりも、
ただ自然の中に一人でいる、というだけのことだったのかもしれません。

屋久島は、やさしいだけの場所ではない。

でも、そのやさしさと少しの厳しさが混ざり合っている感じが、
不思議と心に残る。

いなか浜に行ったとき、その印象は少しやわらぎました。

浜昼顔が咲く静かな砂浜で、
波の音だけが繰り返されている。

何かをする必要はなくて、
ただ座って海を眺めているだけでよかった。

時間がゆっくりと過ぎていく。

一人でいることが、寂しいというよりも、
どこか心地よく感じられる時間でした。

誰かと来る旅もいいけれど、
一人だからこそ見える景色も、確かにあるのだと思います。

屋久島の一人旅は、少しだけハードルが高く感じるかもしれません。

でも、ほんの少しだけ準備をしておけば、
その不安は思っているよりも小さくなることもある。

無理をしないこと。
時間に余裕を持つこと。
天気を気にかけること。

そのくらいで、十分なのかもしれません。

完璧に楽しもうとしなくてもいい。

少し疲れたり、少し迷ったりしながら、
それでも進んでいく中で、
屋久島の時間は少しずつ自分の中に残っていく。

もし今、ほんの少しでも「行ってみたい」と思っているなら。

その気持ちは、たぶん大切にしていいものだと思います。

屋久島は、
誰かと楽しむ場所というよりも、
自分と静かに向き合う時間をくれる場所なのかもしれません。

屋久島の森に惹かれる人は、きっと北の島にも心が動くかもしれません。

南の屋久島が、深い森と雨の島だとすれば、礼文島は、海と花と風の島です。

東京から遠く離れた場所へ一人で向かう不安はありますが、その先には、日常では出会えない静かな時間があります。

礼文島への女子一人旅を考えている方は、こちらの記事も参考にしてください。

東京から礼文島へ|女子一人旅でも安心して楽しめる2泊3日モデルコースと準備のすべて

次の記事では、一人で屋久島を歩くときに気になりやすい服装や持ち物についてまとめています。
少しでも不安を減らしたい方は、そちらも参考にしてみてください。

→ 屋久島一人旅|初心者女子のための服装と持ち物ガイド

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