神代植物公園の希少サボテン13選|乾燥地植物室の品種解説
目次 梅雨こそ温室サボテンが狙い目 神代植物公園といえば、春のバラ、秋のダリア——そんな印象を持つ方が多いかもしれません...
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1. モンステラとはどんな植物か

モンステラは、サトイモ科モンステラ属に分類される、熱帯アメリカ原産の植物です。属名の“Monstera”はラテン語で「怪物」を意味するといわれ、大きく育つ葉や、深い切れ込みの入った独特の姿に由来するとされています。光沢のある濃い緑の葉は南国の雰囲気をまとい、室内に飾るインテリアグリーンとして長く親しまれてきました。上の画像は神代植物公園の温室に生育しているモンステラの葉です。
葉に入る切れ込みや穴は、ただの飾りではないと考えられています。背の高い樹々が茂る熱帯雨林の下層で暮らすモンステラにとって、葉に隙間があることで風を受け流したり、下のほうの葉まで光を届けたりするのに役立っているという見方があります。同じ株でも、若い葉には切れ込みがなく、成長するにつれて切れ込みが深くなっていくことが多く、その変化を眺めるのもこの植物ならではの楽しみです。

なお、よく流通している大型種のホウライショウ(Monstera deliciosa)は、自生地では花を咲かせ、果実をつけることもあります。種小名の“deliciosa”は「おいしい」という意味で、熟した果実は食用になるとされます。ただしサトイモ科の植物に共通して、未熟なうちはシュウ酸カルシウムという刺激成分を含むため、室内栽培で気軽に口にできるものではありません。観賞用として育てるのが基本です。神代植物公園ではモンステラの果実が観察できます。
2. ホームセンターの苗から育て始めた

私がモンステラを育て始めたのは、近所のホームセンターで小さな苗を見つけたことがきっかけでした。まだ切れ込みの浅い葉が数枚ついた、しっかりした株です。観葉植物の中でも丈夫で育てやすいと聞いていたので、初心者の自分にも向いていそうだと感じました。
連れて帰ってしばらくは、株が入っていたポットのまま、室内の明るい場所に置いて様子を見ていました。葉色も悪くなく、元気そうです。けれども、観葉植物は根の張り方で成長が大きく変わると聞いていたので、まずは植え替えから始めることにしました。
3. 植え替えでぐんぐん伸び始めた
植え替えは、ひと回り大きな鉢に移すのが基本だといわれます。私もそれにならい、もとのポットより少し大きい鉢を選びました。鉢底には水はけをよくするための鉢底石を敷き、水はけのよい土を使っています。モンステラは成長が早く、根が鉢の中でいっぱいになりやすいので、一〜二年に一度の植え替えが目安とされ、時期としては五月から七月ごろが向いているようです。
植え替えてみると、その効果は思った以上でした。根が伸びるスペースを得たモンステラは、目に見える勢いで新しい葉を広げ、ぐんぐん背を伸ばし始めたのです。小さかった苗が、数か月でずいぶんと見ごたえのある姿になっていきました。育てる手応えを最初に感じられたのが、この植え替えのあとの成長期でした。
4. 枝が垂れる?鉢を回して光を当てる工夫

うれしい成長の一方で、気がかりもありました。モンステラは枝(茎)が大きくなると垂れてくる、という話を事前に聞いていたからです。せっかく育った姿が崩れてしまうのは避けたい。そこで私は、鉢をこまめに回して、それぞれの枝に均等に光が当たるようにしてみることにしました。
モンステラには、光の当たる方向へ葉を向ける性質があります。苗があまり大きくないうちは、この性質がよい方向に働いてくれました。鉢を回すたびに枝が光を求めて動くため、それぞれの枝がどちらかというと中心へ向かい気味に、まとまった形で育ってくれたのです。垂れ下がるというより、株全体がぎゅっと締まったような、整った印象でした。
5. 一年で樹形が横に広がっていった
ところが、一年ほど経つころには様子が変わってきました。枝そのものが大きく、長くなり、株全体が横へ横へと広がる樹形になっていったのです。小さいうちは効いていた「鉢を回して中心へまとめる」工夫も、これだけ大きくなると簡単ではなくなりました。

ちょうどそのころ、置き場所を広い部屋へ移したのですが、ここで一つ気づいたことがあります。広い空間に置くと、枝が横に広がってもさほど気にならず、垂れ気味の姿もむしろのびのびとして見えるのです。狭い場所では「垂れる」「崩れる」と感じていたものが、空間にゆとりがあると、その大ぶりな姿が魅力に変わる。置き場所しだいで印象が大きく変わるのだと実感しました。
6. モンステラの枝を上向きにする対策を検討中
モンステラは、原産地は周辺の木に登りながら生育するといわれているので、ぼつぼつ支柱作戦を行おうかと考えています。
支柱を鉢の周りに立てて、ひもで枝を上向きに誘引するやり方です。少しずつ上向きにしながら鉢を光に対して回してテイク方法も併用する予定です。
それと秋以降の室内への日光の減少に備えて植物育成ライトの設置も検討しています。
室内で本格的に光を補いたい方には、フルスペクトルの植物育成ライトが選択肢になります。
7. 関東の室内なら冬越しは問題なかった
モンステラは熱帯アメリカの植物なので、寒さには強くありません。一般には五度を下回らない環境が目安とされ、霜に当てないことが大切だといわれます。冬越しを心配される方も多いと思いますが、私自身の経験でいえば、関東の室内で育てているぶんには、特別な保温をしなくても冬を問題なく越せました。
ポイントは、屋外に出さず室内で管理することと、冬のあいだは水やりを控えめにすることくらいです。生育が穏やかになる時期に水を与えすぎると根を傷めやすいので、土がしっかり乾いてから与えるようにしています。窓際は夜間に冷え込むことがあるため、寒さが厳しい夜は窓から少し離す程度の配慮をすれば、より安心です。
8. ふるさと納税でもモンステラは手に入る
モンステラは、ふるさと納税の返礼品としても取り扱いがあります。鉢付きで届くものも多く、室内にひとつ迎えるだけで空間の印象がぐっと変わります。ホームセンターの小さな苗から育てる楽しみも格別ですが、最初からある程度の大きさの株が欲しい方には、返礼品という選び方も合っているかもしれません。
迎えるときに気をつけたいのは、届く時期です。寒さに弱い植物なので、冬に届いた場合は、すぐに暖かい室内へ入れ、冷たい外気に長く当てないようにします。届いてすぐは環境の変化で株が疲れていることもあるので、いきなりたっぷり水を与えず、置き場所に慣らしながら様子を見るのがよいでしょう。
9. まとめ|モンステラと付き合う楽しさ
モンステラは丈夫で育てやすい一方、大きくなると枝が垂れ、樹形が横へ広がっていきます。それは欠点というより、この植物がもともと持っている性質です。小さいうちは鉢を回して光を当てれば形をまとめられますし、大きくなったら広い場所でのびのびと飾れば、その大ぶりな姿が主役級の存在感になります。
関東の室内であれば、冬越しもそれほど身構える必要はありませんでした。光の当て方で枝の向きが変えられるかという実験も含めて、モンステラはまだまだ付き合いがいのある相手です。これから迎える方も、形を無理に抑え込もうとするより、その成長のくせを楽しむくらいの気持ちで向き合うと、肩の力が抜けて育てやすいのではないかと思います。
次の記事も参照にしてください。