
AYA辞意、春の神代植物公園のバラって国ごとにっ違うの?

違うぞい。育種の歴史と文化の違いが、香りや花色、咲き方に現れるんじゃ

じゃあ今日は国別に代表品種を見ながら、その物語も教えて!
バラの系統について
バラは品種改良の歴史の中で多くの系統に分けられますが、神代植物公園の「世界のバラ」でも代表的な4系統を見ることができます。
まず HT(ハイブリッド・ティー) は19世紀後半に登場した現代バラの主流で、一輪咲きの端正な花形と豊かな香りが特徴。切り花としても人気で、園内でも気品ある姿を楽しめます。
次に FL(フロリバンダ) はHTとポリアンサの交配から生まれ、小ぶりの花を房状に咲かせ、花数の多さと丈夫さで庭園や景観植栽に向きます。
CL(クライミング) はつる性のバラで、アーチやフェンスを彩るダイナミックな姿が魅力。春から秋にかけて壁面を覆う景観は見応えがあります。
最後に Min(ミニチュアローズ) は小型で鉢植えやベランダでも楽しめる系統。可憐ながら本格的な花形を持ち、家庭園芸や贈答にも人気です。これら4系統を見比べることで、バラが持つ多様な美しさを一度に味わうことができます。
日本:気候に適応した強健さと端正な花形
日本のバラ育種は湿潤な気候に合わせ耐病性と耐暑性を重視し、庭園や住宅に調和する端正な花形が追求されてきました。戦後には京成バラ園芸や鈴木省三氏の活躍で国内育種が飛躍。近年では香りや耐寒性も考慮され、国際的にも評価されています。
星光(Seiko)|1975・HT
育種家/会社:鈴木省三/京成バラ園芸
交配親:非公開
受賞歴:未詳(国内普及品種)
花・樹性:濃黄色の大輪HT。剣弁高芯咲きで四季咲き性に優れる。
「星光」という和名は戦後の希望を象徴。日本バラ育種の歩みを示す存在です。5月も下旬のそれでも眩しい光の中でどちらかというとレモンイエローの輝いて存在感を示しています。日本の品種は和名で独特の雰囲気が素敵です。
今回撮影した花弁葉、抱え花状で何となくクラシカルな雰囲気を漂わしていました。園内んは「星光」以外にもたくさんの日本で育成された品種が咲きほこっていますのでシーズンに訪れる楽しみのひとつです。


フランス:芸術性と物語性を重んじる育種
フランスは香りと色彩、命名の物語性に特徴があります。メイアン社やデルバール社は、人物や歴史に捧げる名花を数多く生み出し、ロマンティックな品種を提供してきました。特に世界的に有名な「ピース」はメイアン社の作出です。
プリンセス・ドゥ・モナコ(Princesse de Monaco)|1982・HT
育種家/会社:Marie-Louise Meilland/Meilland
交配親:‘Ambassador’ × ‘Peace’
受賞歴:国際コンクール入賞多数
花・樹性:白地にピンク覆輪の大輪HT。気品と華やぎを併せ持つ。
モナコ公妃グレース・ケリーに捧げられた品種。‘Peace’の血統を受け継ぎ、物語性豊かな名花です。
もう少しピンク賀強めの品種かと思いますが淡いピンクの花の風情はモナコ公紀に捧られただけあって上品さが5月の風に揺れて素敵。


アメリカ:強健さと量産性を追求
アメリカのバラは強健さと量産性を重視。公園・街路・庭園を彩るフロリバンダが多く作られ、日常生活にバラを取り入れる文化が広まりました。
ミラベラ(Mirabella)|1994・FL
育種家/会社:Jackson & Perkins
交配親:‘Sunsprite’ × ‘Silver Jubilee’
受賞歴:未詳
花・樹性:濃黄色のFL。房咲きで丈夫、景観映えに優れる。
‘Sunsprite’由来の鮮烈な黄と‘Silver Jubilee’の端正な花形を併せ持つ、アメリカらしい快活な品種です。
五月の晴天の光を柔らかく反射している黄色い花弁は丈夫そうな緑の葉に良く映えて美しい品種です。


ドイツ:ADR基準に裏打ちされた耐病性
ドイツはADR試験で耐病性を徹底評価。農薬に頼らず3年間の試験で選抜されるため、健全な葉と耐雨性を備えた品種が揃います。コルデス社を中心に実直な育種が続けられています。
ラバグルート(Lavaglut)|1979・FL
育種家/会社:Reimer Kordes/Kordes
交配親:‘Grüss an Bayern’ × 実生
受賞歴:RNRS優秀証(1980)
花・樹性:真紅のFLが。房咲きで耐病性が強く、花壇に群植向き。
名前は「溶岩の炎」。強健さから世界中で普及しました。
房咲きの花は迫力感があり目を引く美しさです。特に黒みがかった赤はドイツ語で溶岩と炎殻来ていて中輪系のバラにはない色です。香りが特にいいのでコンクールで香りでの受賞歴もあります、


英国:クラシカルな香りと深紅の伝統
英国は「赤バラ=国の象徴」。深紅と芳香が尊ばれ、ハークネス社などが名品を発表。展示会や切花市場で長く愛されてきました。
ジョセフィン・ブルース(Josephine Bruce)|1949・HT
育種家/会社:A.J. Fraser/Harkness
交配親:不明
受賞歴:未詳
花・樹性:深紅のHT。ビロードのような花弁と濃厚な香り。
戦後英国で“クラシックな赤”の代名詞となり、展示や贈答に重用されました。また香りのバラとして時代を風靡した品種でもあります。又、花の特徴として花の中央部、花心が中央部からずれているのも面白い点です。


オランダ:輸出大国としての華やぎ
オランダは世界最大の花卉輸出国。フロリバンダの量産性と華やかさを重視し、欧州各地に影響を与えました。
ユーロピア-ナ(Europeana)|1962・FL
育種家/会社:de Ruiter/オランダ
交配親:‘Ruth Leuwerik’ × ‘Rosemary Rose’
受賞歴:ハーグ金賞(1962)、AARS受賞(1968)
花・樹性:暗赤色のFL。連続開花性が高く、房咲きで花壇を彩る。
ヨーロッパ統合”を象徴する命名。輸出バラの成功例です。赤のフロリバンダの名花としてヨーロッパで数々の受賞歴がある名花。


まとめ|世界のバラを神代植物公園で楽しむ贅沢
国ごとに異なる育種思想・文化・歴史が、香りや色に個性を与えています。神代植物公園ではそれらを一度に鑑賞できるのが魅力。ぜひ来園時は花姿だけでなく、物語や血統の背景にも思いを馳せてみてください。
🐾 ふくにゃんとAYAじいの“ばら園おしゃべりコーナー” 🌹
ふくにゃん:「AYAじい、春の神代植物公園はどのバラもきれいだけど、やっぱり“香りの国めぐり”の記事が一番人気みたいだニャ。」
AYAじい:「そうじゃな。“神代植物公園の春バラ特集|国別6品種で楽しむ香り・歴史・観察記録”は見応えがあるからのう。」
ふくにゃん:「それに“アーチをくぐるつるバラ”の記事もいいニャ〜。写真を見るだけで甘い香りがしてきそう!」
AYAじい:「うむ、“神代植物公園の春バラ特集|魅力を放つ5つのつるバラ品種”も人気じゃ。」
ふくにゃん:「あっ、“野趣あふれる5つのバラ物語”も忘れちゃだめニャ!」
AYAじい:「“神代植物公園の春バラ特集:色・香り・野趣を楽しむ5品種”は、園芸好きの人には特におすすめじゃな。」
ふくにゃん:「ふむふむ。それに神代植物公園って、お年寄りの人にも人気があるんだニャ?」
AYAじい:「そうじゃ。“神代植物公園が高齢者の楽しめるスポットになる理由|私の公園の楽しみ方”を読めば、その理由がようわかるぞい。」
🌸関連記事まとめ
・神代植物公園の春バラ特集|国別6品種で楽しむ香り・歴史・観察記録
・神代植物公園の春バラ特集|魅力を放つ5つのつるバラ品種
・神代植物公園の春バラ特集:色・香り・野趣を楽しむ5品種
・神代植物公園が高齢者の楽しめるスポットになる理由|私の公園の楽しみ方
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